用語集

クロスロード ダイバーシティ編

投稿日 2024年05月01日

多様な人が働く組織・社会においては、性別や年齢、国籍、障害の有無、さらには個々人の価値観やライフスタイル、キャリア志向など様々な違いが存在しています。その多様性をどのように理解し、どのように活かすのか、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の包摂・受容)をめざす企業では様々な取り組みが行われています。
多様な人々の協働創造で新しい価値やイノベーションが生まれることを期待しつつも、現実には多様性に対応できずストレスを感じたり、ジレンマに悩む人も少なくありません。
クオリアでは、このような職場に起こるジレンマやストレスを自分事として考えると同時に、他者の価値観やこだわり等を知り、相互理解を深めるために、クロスロードゲームに着目しました。

クロスロードゲームは1995年の阪神・淡路大震災において災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに災害対応のカードゲームとして開発されました。

災害の場面では、トレードオフ関係にある難しい問題に対して素早く意思決定しなければなりません。クロスロードは深刻なジレンマをゲーム形式にし、楽しくプレイすることで、日頃の防災意識を高め、相互の学びを深めることをねらいとしています。ダイバーシティ編は、クロスロード開発者の一人である、慶応大学義塾大学 教授吉川肇子(きっかわとしこ)先生にアドバイスを頂きながら、完成しました。

キャリアや育児、介護、障害者雇用、LGBT対応など、組織や職場でおこりがちなジレンマを問いにしています。ゲームにすることで、ジレンマを自分事として考えると同時に、多様な価値観や考え方に対する相互理解を深めたり、お互いのちがいと共通を明らかにし、ちがいを楽しんだり、正解のない問題に対して考える力を養うことが可能となります。

クロスロードとは

ゲームの参加者が、カードに書かれた事例を自らの問題として考え、YESかNOかで自分の考えを示すとともに、参加者同士が意見交換を行いながら、進めるゲームです。
「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」(文部科学省)の一環として、矢守克也氏(京都大学教授)、吉川肇子氏(慶應義塾大学教授)、網代剛氏(産業技術大学院大学助教)によって開発されました。現在、神戸編以外に、「市民編」、「食品安全編」、「感染症編」などが発表されています。

「クロスロード」および「CROSSROAD」はチームクロスロードの商標登録です。
「クロスロード」商標登録番号第4916923号「CROSSROAD」商標登録番号第4916924号

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