ストーリー
ダイバーシティは終わりなき旅、その覚悟と使命を抱いて
創業者の荒金雅子が、ダイバーシティ（Diversity）という言葉と出会ったのは1996年の夏。当時勤務していた働く女性を支援するNPO法人の一員として、視察したアメリカで、多くの企業が「ダイバーシティ」に取り組んでいる姿に衝撃をうけました。
「ダイバーシティは終わりなき旅、それを続ける覚悟がありますか」
著名なダイバーシティコンサルタントから問われた言葉を契機に、荒金はDEI推進を使命と定め、2006年に日本初のダイバーシティ専門のコンサルティング会社として、「多様性を組織の力に」をミッションに掲げ、株式会社クオリアを創業しました。
以来、「日本中の組織の隅々までダイバーシティの理念が浸透し、多様な人々の力を活かすことで、個人と組織が共に成長していく社会を実現するまで、この取組みを続けていくこと」を目指し、ダイバーシティ推進の黎明期である2006年より、推進・啓発・実践に寄与してまいりました。
進む多様性の細分化、効果につなげるために集合知が必要
多様性に対する社会の解像度もあがってきています。
当初は「多様な人材を活かす戦略」として人材活用の視点から着目され、性別、年齢、国籍、障がいの有無など目に見える属性のみに焦点があたってきたダイバーシティ推進ですが現在では、LGBTQなどの性の多様性、働き方の多様性等の広がりを見せ、現在では価値観や発想、ものの見方や考え方、理解の仕方、判断・決断の仕方など認知に関する多様性（コグニティブダイバーシティcognitive diversity）の重要性も着目されています。
ひとりの人がもつ多様性は、属性だけでは表現できないほど、無数に存在します。特に不確実性が増すVUCAの時代、人生100年時代においては、多様性の分類は時代とともにこれからも増え続けていくことでしょう。
多様性を未来の力へ
ダイバーシティ推進の黎明期である2000年代は、ほぼ「失われた30年」と呼ばれる日本経済の停滞期と重なり、女性活躍推進が大きな柱として掲げられる一方で、ジェンダーギャップ指数は順位を下げ続けている現実があります。取り組む課題は山積し、社会の仕組みや制度、組織風土、個人の認識やあきらめなどいくつもの壁が、実践者の行く手を阻む時もあります。
その現実を重く受け止めて、 DEI推進のフロントランナーとしての責任と使命を体現し、未来への旅を続けていく覚悟を持つために。2022年秋、株式会社クオリアはビジョンを改定しました。
「多様性を社会の力へ」
近年では、多くの組織がダイバーシティ推進を経営の最重要課題の一つと位置づけています。DEI推進の効果はプロセスイノベーションやプロダクトイノベーションなどの財務的価値や、人的資本経営に関する情報開示、従業員エンゲージメントや心理的安全性の増進など、外的評価の向上などの非財務的価値の両側面から、その効果が測られるようになり、その成果に対しても厳しく問われる時代になりました。
多くのジレンマを越えて、未来への変化の兆しが見られることも事実です。
社会の一員でありその責任と役割が強く求められている現在において、「多様性が『在る』状態は当然」と見なされ、それを持続可能な企業経営のために『必要な要素』とする土壌も育ちつつあります。DEIを実現するために必要な手立てである「エクイティ」、DEI経営の目指すべき状態をしめす「インクルージョン」と「ビロンギング」など、多様な人が共に働くために新たなコンセプトも次々に生まれています。その形や解は協働するメンバーとVUCAなどの外部環境にあわせて無数に存在し、今この瞬間も、指数関数的に増えつづけています。
DEI実現の道具となって変化の一滴を起こすために
誰と、どのような手段を用いて、どこに向かっていくのか。貴社にとってのゴールとそこに向けた仮説、その仮説を正解へとかえていく道のりはお客様とそのステークホルダーの皆様が決断し、切り拓くものです。
長年この問いと向き合ってきたクオリアも、お客様とそのステークホルダーにとっての最善を作り出すための知見と情熱を抱き、私たち自身も当事者でありつづける覚悟をもって、お客様の変容を支援いたします。
多様性が持つ難しさと対峙した上で、違いを受容しあうこと。多様な人々の個性を尊重し合う中で、それぞれの強みを包摂する集合知を成果につなげるファシリテーターとして。多様性は組織や社会にとって解決するべき問題ではなく、活かされる強みであり、豊かさの源泉である事実を、体現する変革の担い手のひとりとして。
多様性の価値とそこから生み出される成果を組織から社会へ広げるべく、ダイバーシティの終わりなき旅を歩み続ける。株式会社クオリアは、クライアントやステークホルダーの皆さまとともに歩んでいくDEI推進のコンサルティング集団です。