女性部下育成力向上／強化研修

DEI推進／女性活躍推進のカギを握るのはマネジメント層！

近年、組織における女性役員比率が高い企業が、女性役員がいない企業よりもROEやEBITマージンが高くなるなど、財務的観点からも、女性活躍推進が企業のパフォーマンスに好循環を生み出すことが明らかになっています。

女性活躍推進は日本企業におけるDEI（ダイバシティ・エクイティ&インクルージョン）推進の一丁目一番地に位置づけられ、多くの企業が女性活躍推進に関する何らかの方針や数値目標を発信しています。

しかし、他の業績目標と同じく、現場の管理職層（マネジメント層）がその重要性と必要性を理解し、女性部下育成をマネジメント目標として自覚しなければ達成されません。

管理職のマネジメント行動における男女格差

男女差に言及することが少なくなった現在においても、女性管理職登用をすすめる際の反対意見として、「女性がみんなばりばりと働きたいとは限らない」「女性は仕事よりもプライベートを大事にする」という声は現在でも根強く聞かれます。

部下が成長するためには、管理職のマネジメント行動が不可欠です。具体的にはより難易度の高い仕事や昇給／昇格につながる業務への「機会提供」、今後のキャリア構築にむけた相談に応じるなどの「キャリア伴走」、上司からの「期待」が欠かせませんが、研究結果によれば男女差があることがわかっています。

別の調査によれば、自身がマミートラック（難易度や責任の度合が低く、キャリアの展望がない）に該当すると応えた女性は一般職で5割以上、総合職でも4割を超えました。実際には「機会提供」と「期待」がないため、やる気や能力を発揮できない女性社員が多数います。

もちろん、多様な女性社員を「女性」という属性のみで一括りにはできません。しかし、両立制度は整え、採用数も男女同数なのに、女性管理職登用が進まない現状を鑑み、

「ジェンダーに対するアンコンシャス・バイアス、マジョリティが直面する成長機会の少なさが、管理職登用に影響を与えているのかもしれない」という課題意識を持つ企業も増えています。

管理職層が抱える女性部下育成の課題

一方で、管理職やそれを支援する人事部門の担当者の皆様も、女性部下育成に関する悩みを多く抱えています。

「女性部下を育成する必要性が腑に落ちていない」
「女性部下を取り立てて育成することが、男性部下への逆差別につながらないか不安」
「女性に対するアンコンシャス・バイアス（無意識の偏見）を払しょくできない」
「コミュニケーションが不足しており、1on1などで何を話していいかわからない」
「女性社員を育成できる管理職が社内にない」
「どうやって女性の能力を活かし、意欲を引き出すためのコミュニケーションスキルが不足している」

女性部下を含む部下への関わり方に上記のような課題を感じていても、解決するためのスキルやマインドが不足しているケースも多く見られます。
最近では管理職層のほとんどはプレイングマネージャーで、プレイヤーとしての業務遂行と目標達成を課されています。と同時に、マネージャーとして部下や組織を管理する立場を求められますが、業務遂行に追われて、組織マネジメントに必要な知見を吸収できず、背中で語るような従来型の管理職像を踏襲している場合も少なくありません。

女性部下育成のための知識とマインド、スキルを手に入れる

DEI推進ならびに女性部下育成の成功可否は管理職の組織マネジメント能力を測るリトマス試験紙です。過去のマネジメントスタイルを刷新するためには、自らのアンコンシャス・バイアス（無意識の偏見）と向き合い、新たなコミュニケーションスタイルを確立する必要があります。女性部下育成力向上研修は、組織マネジメント力を強化する契機と捉え、管理職層を「抵抗勢力」ではなく、ＤＥＩ推進の当事者として育成しましょう。

研修の特徴

受講生の気づきを重視し、当事者意識を引き出すプログラム設計で管理職の意識と行動変容を生み出します。
若手から中堅、育児中社員、管理職候補など、女性部下の状況にあわせたきめ細かい支援ができるよう、具体的な関わり方を豊富に紹介しています。管理職を対象とした心理的資本（ポジティブな心のエネルギー）を高めるコミュニケーション研修も承ります。
女性活躍を阻害する大きな要因である、「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」について理解を深め、具体的に対処できるカリキュラム内容となっています。

研修後に期待できる効果

【管理職】

女性部下育成の必要性を学習し、女性活躍推進計画に協力的になる
特有の課題や不安を踏まえた指導・育成できる
女性部下の成長を妨げる言動（慈悲的差別など）が減る

【女性部下】

心理的資本を開発する働きかけにより本来の力が発揮できる

【職場】

心理的資本に涵養する働きかけを学ぶことで職場の心理的安全性が向上する
女性部下を含む多様な人材が働きやすい組織風土が醸成される

研修概要

コース名	女性部下育成力向上／強化研修
目的	①女性社員をマネジメントする上での課題を認識し、女性社員育成の必要性と重要性を理解する ②女性社員を育成する意欲と使命感を醸成し、適切な支援行動につなげる ③女性部下に対するアンコンシャス・バイアスに払拭する ④心理的資本に基づいた支援スキルを身につけ、女性社員とその上司が本来持っている力を発揮できる組織とする
研修の内容	DEI経営を実現するために更なる女性活躍推進とは女性活躍推進の課題とよくある誤解女性部下の心理的資本を育てるポイントを知る女性活躍を阻害するアンコンシャス・バイアスアンコンシャス・バイアスに対処する 1on1のための支援型マネジメントスキル効果的な1on1をするためのチェックポイント
対象者	女性部下を持つ管理職・マネジメント層
受講人数目安	【対面研修】24～30人【オンライン研修】24～50人【ハイブリット研修】24～50人＊必要に応じて、研修効果を最大化するため、複数回実施や、サブファシリテーターおよびテクニカルファシリテーターの臨席をご提案する場合がございます。
研修期間やスケジュール	1時間半（90分）、半日、1日、複数日程など、お客様の希望スケジュールによって、研修の内容をカスタマイズし、柔軟に対応いたします。
場所	全国対応可オンライン／ハイブリット研修の場合は、お客様の希望ツールに準拠いたします（Zoom、Teams等）＊但し、オンラインサポートを弊社で実施する場合はZoomのみ承ります。
受講者への要件	事前・事後課題の有無はお客様の希望により設定いたします。
対応できる研修形式	対面／オンライン／ハイブリット

研修詳細

録画	可（別途料金を申し受ける場合があります）
受講料や関連費用	人数や期間、登壇講師によって異なります。お見積りをお出しいたしますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
企業文化や個別課題への対応	貴社特有のニーズに沿った、プログラムを提案いたします。
サポートやフォローアッププログラムの有無	オンラインでの円滑な運営をサポートするテクニカルファシリテーターや、大人数／高難度の研修をサポートするためのサブ講師の手配など、目的や予算、スケジュールに合わせて、その他サポートやフォローアッププログラムの提供（別途見積もり）をいたします。
教材の有無	投影資料をすべて配布提供可研修内容に沿ったワークブックも別途料金で制作いたします

導入事例

研修名

業界	不動産
人数	70名（管理職）
実施背景	管理職層に女性部下育成の必要性と重要性が十分に理解されておらず、女性社員を育成するための知識やスキル、行動が不足している。数年前に制度改定を行ったが、以降も女性管理職が増えていない。本研修を通して、女性社員に対するアンコンシャス・バイアスを払しょくし、管理職自身が女性社員を育成する意欲と使命感を持ち、ＤＥＩ推進の当事者意識を高めたい。
プログラム設計の狙い・特徴	一過性の効果ではなく、継続的な効果を生むような仕掛けを入れたい。事前／事後課題を設定することで、1on1などの実務に役立つスキルを向上させたい。
実施時間	6時間

研修を実施したお客様からの声

受講生の声

自身が女性に対して先入観や固定観念を抱いている事に気付かされました。
女性部下とのコミュニケーションの取り方について、色々と気配りをしていたつもりではあるが、まだまだ足りていないことに気づかされた。
女性部下に対して、思い込みがあり、気を遣いすぎてしまっていた。相手の想いを分かろうと想像で先回りして結論を急いだり、過度の配慮をしたりしていた。大切なのは、コミュニケーションを通して相手の想いを理解することだと気付いた。
質問する力など能動的に相手に関わるスキルが不足していることがわかり、強化すべき点に気づかされた。
自分に不足していると思われるスキルや努力して伸ばしていくスキルが数多くあることに気が付いた。自身の感覚として必要なスキルであると朧気ながら認識していた内容が明確になった。
女性社員だけでなく、男性を含めた部下に対してのコミュニケーションの取り方や指導・対応の仕方についても再認識することができた。