ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン研修
VUCA時代に不可欠な「ダイバーシティ」経営
変化が激しく曖昧さや複雑が高まり未来を予測することが困難な現在。企業にはかつてないほどイノベーションや価値創造が求められています。
また、価値観やライフスタイルの変化により多様化する働き方へのニーズに対し、柔軟な対応が必要となった職場では、画一的な人材マネジメントは限界に来ています。多様性を活かすことのできる組織風土への転換はもはや必然といえるでしょう。
多様性を活かす組織風土を醸成するために必須となるのが、DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進の最新知見に基づいたインプットです。
*VUCAの時代とは;Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字をつなぎ合わせた造語。これら四つの要因により、現在の社会経済環境がきわめて予測困難な状況に直面しているという時代認識を表す言葉。
ダイバーシティは、解決すべき「問題」ではなく、活かすべき「強み」
ダイバーシティとは「多様性」という意味で、性別や年齢、国籍、障がいの有無、居住地域、家族構成など、一人ひとりのもつ様々な属性のみならず、価値観や文化など目に見えないものも含みます。
ダイバーシティへの社会の解像度も年々向上し、ダイバーシティ推進からD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進、最近ではDEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進と呼ばれるようになってきました。
DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進において、多様なメンバーがいることは持続可能な経営において『必要な要素』ですが、ただ集めるだけでは機能しません。また、エクイティ(公平)のアプローチは、多様性を持つ人々がその属性にとらわれずに活躍できるようにするために『必要な手立て』ですが、それだけでは目的にはなりません。多様な人々がその人らしさを活かしたまま、包摂され活躍している状態(インクルージョン)や、個々人が相互信頼を保ち健全な帰属感を持てている状態(ビロンギング)を目指して、様々なアプローチを組み合わせて行う必要があるのです。
貴社にあわせたDEI研修で知見をアップデートする重要性
DEI推進は、組織の中にある多様性をマネジメントし「個の力」を「組織の力」に変え、学びあう組織をつくり、新たな価値を創造しながら持続的に成長させることに真の目的があります。多様性に関する最新知見は日進月歩で蓄積されていますが、その企業が目指すゴールや、推進状況や対象層によって「誰から」「何から」のアプローチが最適かは異なります。
その推進を担う中心的人物は、多様性を持つ一人一人の社員であり、その多様性をマネジメントする管理職であり、組織を動かす経営トップの人々です。これらすべての人が当事者意識と主体性をもってかかわらなければ、DEI推進はうまくいきません。
DEI 研修には、対象や階層別に行うもの、テーマを特定して行うもの、課題やニーズにそって行うものなど、多様なものがあります。最も優先すべきは、経営トップ向けにしっかりとその意義を伝える研修や講演、ワークショップです。また、管理職など現場をマネジメントする層にも欠かせません。さらに、大企業では、部門や工場や営業所など各拠点において率先してダイバーシティを推進するリーダーを養成することも不可欠です。
DEI推進で成果をあげる企業、成果が出ない企業の違いとは
近年は、多くの組織がDEI推進を経営の最重要課題の一つと位置づけています。DEI推進の効果はプロセスイノベーションやプロダクトイノベーションなどの財務的価値や、人的資本経営に関する情報開示、従業員エンゲージメントや心理的安全性の増進など、外的評価の向上などの非財務的価値の両側面から、その効果が測られるようになり、その成果に対しても厳しく問われる時代になりました。その結果、トップが率先してダイバーシティ経営に取り組み、人材のもつ多様性を組織の成長につなげ成果を生みだす企業が増えました。
一方、安易にダイバーシティ推進に取り組んでしまうと、なかなか成果が出ないことへのいら立ちやマネジメントの大変さを訴える声、反発や戸惑いなど、現場からは様々な声が上がってきます。
ダイバーシティ推進は、組織にとって大きな変革を迫るものであり、しっかりとした理念と実践なしには成功するものではありません。ダイバーシティを「競争優位の源泉」ととらえた上で、戦略と数字目標をもった上で、トップダウン・ボトムアップの双方から本気で取り組む必要があるのです。
クオリアのDEI研修が選ばれる理由
クオリアのDEI研修は、あらゆる業界、業種、職種に精通したコンサルタントが、企業の課題やニーズを把握し、最も効果の高いプログラムを設計し提供しています。
その豊富な知識と専門性、実績に裏付けられた研修は、一部上場企業・中小企業など企業規模や業界・業種を問わず、多数の企業様にご支持いただいています。
クオリアのDEI研修は、終了後の行動変容を促進するため、次の3つ視点を組み込んで設計されています。
1.アンラーニング(DEIについて、未来志向で最新の知見を手に入れる)
アンラーニングとは、一度学習した知識や価値観を意識的に捨て去り、新たに学びなおすことを意味します。ダイバーシティ&インクルージョンを自分のものとするには、過去の成功体験や固まった価値観をいったん横に置き、新たな視点で学びなおすことが必要となります。個人や組織が継続的に成長するためには、ラーニング(学習)とアンラーニング(学びほぐし)のサイクルを回していくことが必要なのです。
2.アウェアネス(自分のメンタルモデルに気づき、柔軟な思考スタイルを身につける)
内省や自己認知を通して、自分の価値観やメンタルモデル(自分のもつ世界観や物の見方)を見つめなおし可視化することで、多様性の持つ可能性に気づきやすくなります。
3.スキルセット(ダイバーシティマネジメントに必要なスキルを学ぶ)
多様性から成果を生み出すためには、コミュニケーション、アサーション、ファシリテーション、コンフリクトマネジメント等、様々なスキルが必要です。適切なタイミングで適切なスキルを使いこなせるよう、スキルや手法についてその活用方法を学びます。
クオリアのDEI研修のプログラム例
経営層向けD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進ワークショップ
【ねらい・特徴】 | ダイバーシティ&インクルージョンの本質的意義を理解し、未来志向で自社の10年後、20年後の姿を考え、ダイバーシティ経営へのコミットメントを引き出します。 |
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【内容概略】 | ■未来志向で考える自社の将来像とは ■ダイバーシティ2.0が求められる理由 ■自社の課題と多様性を活かすために必要なこと ■リーダーが陥りやすい意志決定の罠に気づく ■自社のダイバーシティ戦略に向けたアクションを考える |
【期間】 | 2.5時間~半日(カスタム可) |
管理職向けダイバーシティマネジメント研修
【ねらい・特徴】 | ダイバーシティの重要性を経営と現場の両方の視点から理解し、本気のマネジメントを行うマインドセットを養います。同時に、自らのもつ『無意識の偏見』に気づき、多様な人材を活かし、チームの成果につなげる新たなマネジメントスタイルの獲得をめざします。 |
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【内容概略】 | ■ダイバーシティ2.0時代のマネジメントとは ■自社の課題を読み解く ■属性ごとの課題と対応策を理解する ■気づきのトレーニング~思考の柔軟性を手に入れる ■ケーススタディ ■アクションプランの作成 |
【期間】 | 半日~(カスタム可) |
ダイバーシティ推進リーダー研修
【ねらい・特徴】 | ダイバーシティの推進を効果的に浸透させることを目的に、社内各部署で、その推進担当者を養成します。 ダイバーシティのフレームを理解するとともに、現場にあった施策を実施する基礎スキルを習得します。 |
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【内容概略】 | ■ダイバーシティ2.0時代の組織運営とは ■ダイバーシティリーダーとしての役割 ■ダイバーシティ推進ツールの活用方法を学ぶ ■ダイバーシティに関するQ&Aと対応例‥など |
【期間】 | 3か月間~(知識スキルインプット2日間、職場実践1日 振り返りフォロー1日) |
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ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン研修の取り扱い商材
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