キャリアデザイン研修
ダイバーシティ経営実現には「従業員のキャリア自律」が必要
VUCA時代に対応する組織経営/競争戦略として位置づけられるダイバーシティ経営。経済産業省は、2018年に発表した「ダイバーシティ2.0」において、ダイバーシティ経営の必要性を説き、その実現に向けて重要な7つの行動ガイドラインを発表しました。
その行動ガイドラインにあがる一つが「従業員の行動・意識改革」です。「多様なキャリアパスを構築し、従業員一人ひとりが自律的に行動できるよう、キャリアオーナーシップ(キャリア自律)を育成すること」が、ダイバーシティ経営成功における重要なカギとなります。
キャリアオーナーシップ(キャリア自律)とは『個人一人ひとりが「自らのキャリアはどうありたいか、如何に自己実現したいか」を意識し、納得のいくキャリアを築くための行動をとっていくこと』です。
ダイバーシティ経営の実現のためには、従業員一人ひとりのキャリアに対する姿勢が重要です。
キャリア自律に関する日本組織の課題
従来の日本型雇用は「メンバーシップ型雇用」と呼ばれ、職務に定めのない雇用が一般的でした。人事制度や組織制度もメンバーシップ型を前提に設計されていたため、キャリアオーナーシップが発揮される機会(個人の選択の幅)がなく、部署移動や転勤などキャリアにおける重要な選択においても、組織に委ねる場合が少なくありませんでした。
しかし、そのような慣習が根強く残る組織の場合、キャリア自律を定着させることは容易ではありません。経営トップや人事部がダイバーシティ経営を掲げ、キャリアオーナーシップの重要性を発信しても「自律的にキャリアを考える」「キャリアオーナーシップを育む」ことに、戸惑いや抵抗を感じる従業員が少なからずいます。
従業員一人ひとりのキャリア自律を促進するためには、キャリアについて学び、自らのキャリアデザインを行ったうえで、それにむけて行動を起こす機会が不可欠です。
研修内容
クオリアのキャリアデザイン研修では、受講生自らが自身のキャリアについて考え、自己理解から個人のありたい姿を発見する機会を提供します。自律的にキャリアを育むためのマインドセットとスキルセットを行うことで、組織への貢献意識と自己実現を両立するキャリアオーナーシップを育みます。
特徴
- 多様なワークを用いて、自己理解を深め、キャリア自律につなげる研修です。
- キャリアデザインだけでなく、実現にむけた行動に伴走するプログラムもございます。
- 人生100年時代に対応したキャリア形成について学習できます。
- 職場でのコミュニケーションの重要性など、組織への貢献意識を育みます。
- 受講生の属性別に陥りやすいアンコンシャス・バイアスについても詳しく解説します。
研修後に期待できる効果
- 自身の強みを理解し、多様なキャリア観や働き方を学ぶことで、視野を広げる。
- 受講生自らが主体的で自律的なキャリアビジョンを描ける。
- 選択肢が広がることで、よりストレッチな成果目標にも意欲的に挑戦できる。
- 組織内での積極的なコミュニケーションの必要性と効果に気づき、周囲と円滑な関係を築く。
研修概要
コース名 | キャリアデザイン研修 |
目的 | ①今の働き方が、将来のキャリアの土台を作るという意識を醸成し、主体的・意欲的に業務へ取り組むように促す ②ロールモデルから多様なキャリア・働き方を学ぶことで、視野を広げ、早期のキャリア形成意識の向上を促す ③周囲や上司との積極的なコミュニケーションや自分から発信していく姿勢の重要性を認識させる ④キャリアを与えるアンコンシャス・バイアスについて学び、自分らしいキャリア形成・リーダー像を発見する ⑤30歳、40歳、50歳など節目の時期にキャリアの棚卸しを行う |
研修の内容 | 人生100年時代の働き方 キャリアに影響を与えるアンコンシャス・バイアス 自己理解を深め自分らしいキャリアを考える 折れない心を作る 組織の中で自分を活かすために 自分らしいリーダーシップを発見する 自分の強みを再発見する 将来のありたい姿をイメージする |
対象者 | 管理職/管理職候補 一般社員 他 *女性社員を対象としたキャリアデザイン研修をご検討の場合、女性に特化した研修を強くおすすめいたします。詳細はこちらからご覧ください。 *育休復帰社員のキャリア開発には産休育休復帰研修も有効です。そちらの研修もぜひご覧ください。 |
受講人数目安 | 【対面研修】24~30人 【オンライン研修】24~50人 【ハイブリット研修】24~50人 *必要に応じて、研修効果を最大化するため、複数回実施や、サブファシリテーターおよびテクニカルファシリテーターの臨席をご提案する場合がございます。 |
研修期間やスケジュール | 1時間半(90分)、半日、1日、複数日程など、お客様の希望スケジュールによって、研修の内容をカスタマイズし、柔軟に対応いたします。 |
場所 | 全国対応可オンライン/ハイブリット研修の場合は、お客様の希望ツールに準拠いたします(Zoom、Teams等) *但し、オンラインサポートを弊社で実施する場合はZoomのみ承ります。 |
受講者への要件 | 事前・事後課題の有無はお客様の希望により設定いたします。 |
対応できる研修形式 | 対面/オンライン/ハイブリット |
研修詳細
録画 | 可(別途料金を申し受ける場合があります) |
受講料や関連費用 | 人数や期間、登壇講師によって異なります。お見積りをお出しいたしますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。 |
企業文化や個別課題への対応 | 貴社特有のニーズに沿った、プログラムを提案いたします。 |
サポートやフォローアッププログラムの有無 | オンラインでの円滑な運営をサポートするテクニカルファシリテーターや、大人数/高難度の研修をサポートするためのサブ講師の手配など、目的や予算、スケジュールに合わせて、その他サポートやフォローアッププログラムの提供(別途見積もり)をいたします。 |
教材の有無 | 投影資料をすべて配布提供可研修内容に沿ったワークブックも別途料金で制作いたします |
研修を実施したお客様からの声
受講生の声
- 自分らしいリーダーシップを模索すればいいことを学び、キャリアへの焦りや不安が減った。自分だけで抱えていたモヤモヤをポジティブに捉えなおすことができた。
- 普段の業務では会えないメンバー同士で話し合えたことがとても嬉しかった。同じような悩みを持つ方々と横のつながりができるよい機会だった。
- 目の前の子育てと仕事で一杯一杯だが、少し先のことを考えて前向きになれた。見方が変わることで、出張や残業も3年後になれば可能になることに気づけた。長期的な視点でキャリアを形成していきたい。
研修担当者の方からのフィードバック
- 今回のキャリア研修では、はじめて対象を女性に絞って開催しました。その背景には、女性が長く活躍するために必要なキャリア形成や仕事に対する関わり方を多方面から学び、より意欲的なキャリア形成を会社からも促すためでした。
- 上司からの推薦で参加した中で、研修へのモチベーションがやや低い社員がいましたが、その社員も研修が進むごとに前向きな雰囲気となり、最後の3年後のキャリア展望を発表するときには「グローバルな視点で働きたい。英語の勉強をはじめたい」と話す様子に感銘を受けました。
- 研修内の対話を通して、今まで横のつながりが乏しかったメンバー間がつながりを持てたことも大きく、今後も継続して研修を実施していきたいです。
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